こんにちは!
武蔵小杉はりきゅうここわの阿部です(^O^)
9月に入り、少しずつ暑さが和らいできましたね!
熱帯夜も減ってきたので、寝苦しかった夜ともおさらばできそうです♪
今回は排卵痛の症状に悩まれていた方の症例を紹介していきます<(_ _)>
40代女性 デスクワーク
主訴 排卵痛
【症状】
-
- 毎月ズキズキするような痛みが下腹部にある
- 生理痛もある
【所見】
・病院での婦人科検査は異常なし
・腰~臀部にかけて筋肉の張りがある
【その他の関係因子】
・ぎっくり腰になる頻度が高い
・デスクワーク
・受験生のお子さんもいるため、自宅でも常に気を張っている状態
・数年前からパニック障害を患っている
・不安を感じるとお腹を下しやすい
【考察】
・自律神経の交感神経が常に優位に働いていそう
・腰や骨盤周りの血行不良が考えられる
普段からあまりリラックスできる環境ではなく、不安を感じるとお腹を下しやすい状態。
デスクワークにより腰や骨盤周りの血行不良も考えられます。
自律神経の乱れや血行不良により、ホルモンバランスも乱れ、排卵痛が発症しているのではないかと、考えました。
【排卵とは?】
女性の体は、妊娠の準備をするためにおよそ28日ごとにホルモンのリズムが繰り返されます。
この1サイクルを「生理周期」といいます。
《生理周期の流れ》
①月経期(生理の時期)
子宮内膜が剥がれ落ち、経血として体の外に出る時期(=生理)
卵巣では、新しい卵胞が育ち始めます。
②卵胞期(卵子を育てる時期)
卵巣の中で複数の卵胞が育ち、その中の1つが「主席卵胞」として大きく成長します。
エストロゲンという女性ホルモンが増え、子宮内膜が少しずつ厚くなっていきます。
③排卵期(卵子が飛び出す時期)
成熟した卵胞が破れて、卵子が飛び出します(=排卵)
卵子は卵管に取り込まれ、精子と出会えば受精が可能になります。
④黄体期(妊娠に備える時期)
プロゲステロンという女性ホルモンが排卵後の卵胞から分泌されます。
このホルモンは子宮内膜をフカフカにして受精卵を迎える準備をします。
妊娠が成立しなければ子宮内膜が剥がれ落ち、再び生理が始まります。
【西洋医学でみる排卵痛】
卵巣の中で卵子を包んでいる「卵胞」が破れて卵子が飛び出す(=排卵)とき、卵胞の液や少量の血液が腹腔に流れ込み、腹膜を刺激することで痛みが出ると考えられています。
・下腹部の片側だけが痛む
・痛みが数時間~数日で自然に治まる
・生理のような出血はないけれど、同じ時期に毎月繰り返す
という方が多いです。
【東洋医学でみる排卵痛】
東洋医学では、排卵痛は主に「気滞」「血瘀」「腎虚」「寒凝」といった体質の乱れが原因で起こるとされています。
気滞タイプ:ストレスや緊張で気の巡りが悪く、チクチクした痛み
血瘀タイプ:血の巡りが滞り、刺すような痛みや経血に塊を伴う
腎虚タイプ:エネルギー不足で周期が乱れやすく、だるさを伴う
寒凝タイプ:下腹部が冷えて痛みが強まり、温めると楽になる
また、月経や排卵は「肝」「腎」「衝脈」「任脈」が司っていると東洋医学では考えられています。
今回のケースでは、気滞と血瘀の複合タイプだと考え、「気を巡らせる」「血行を良くする」経穴や経絡を使用しました。
【治療のポイント/経過】
鍼灸治療では、「骨盤内の血流改善」「体質に応じた調整」「自律神経やホルモンバランスの調整」を意識して鍼やお灸を行います。
1回目の治療後は、特に変化感じられず。
2回目の治療後は、排卵痛軽減、生理痛は変わらず。
3回目の治療後に生理痛も軽減する。
~現在 生理周期に合わせてメンテナンス治療を継続中
生理痛や排卵痛は、重篤な疾患が隠れている場合があるので、まずは一度医療機関の受診をおすすめいたします。
生理痛、排卵痛など女性特有の症状で少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください<(_ _)>
東急東横線・目黒線「新丸子駅」徒歩2分、「武蔵小杉駅」徒歩4分
JR「武蔵小杉駅」北改札徒歩4分
武蔵小杉はりきゅうここわ
東急東横線・目黒線「新丸子駅」徒歩2分、「武蔵小杉駅」徒歩4分
JR「武蔵小杉駅」北改札徒歩4分
武蔵小杉はりきゅうここわ
0件のコメント