こんにちは、武蔵小杉はりきゅうここわ大屋です(*^^*)
本日は、機能性ディスペプシアと診断された患者さまの治療例を紹介します。

主訴:お腹(みぞおち付近)のはり、食後の気持ち悪さ、げっぷが多い
20代女性
経過:機能性ディスペプシアと診断されたのは半年ほど前。
思い返すと仕事やプライベートでのストレスがあった。
しばらく処方された薬を飲み様子をみていたが、薬の効きがいまいちだったため
そのほかの治療手段として鍼灸という選択肢をみつけ来院された。
副主訴:手足の冷え、重い生理痛、もともとは便秘ぎみ
機能性ディスペプシアとは
胃や十二指腸に器質的な病変がないのにも関わらず、慢性的な胃もたれや心窩部痛といった消化器症状が持続的に続くもの。
胃炎などの炎症所見はほぼなく、内視鏡検査などでも異常が見られないことが多い。
聞き取った症状を分析していく
①みぞおちの不快感、痛み
原因としては冷え・食べ過ぎ・肝の鬱滞(ストレス)が胃に波及して起こるものがある。
それにより、胃気の流れが悪くなり停滞し不快感となる。
②げっぷ
胃から排泄される気体。食べ物と一緒に飲み込むこともあるが
早食いや緊張、ストレスで空気だけ飲み込んでしまうこともある。
食べ過ぎ、消化不良、気の滞りで起こることが多い。
③気持ち悪さ
飲食の過多・肝鬱により胃が侵され上逆して起こる・脾胃の虚弱によることが多い
④冷え
日常的に陽気(体をあたためる気)が不足している人が
寒さの影響をうけたり、食欲の低下により気血の生成ができなくなると
さらに気血の流れが悪くなり
下焦(へそ下にある臓器、腎や膀胱など)に滞りが生まれ冷え性となる。
これが生理痛の原因にもなり得る。
⑤便秘
体の中の熱によるもの、気機の停滞によるもの、冷えや気血の不足により押し出す力がないものなどに分類される。
東洋医学的な胃の役割
胃は水穀の海とも呼ばれる。
胃気は下へ降りていく性質を持っていて
食べ過ぎ・食べなさすぎ、食べたものの質や感情の影響を受けやすいとされる。
胃が犯されると、みぞおちの痛み、げっぷ、呑酸、しゃっくり、嘔吐、張痛など起こしやすい。
ツボの流れは顔面部~胸~腹部~下肢前面~足指まで連なり
腹部以外でも顔面部や足に不調が出る事もある。
さらには
- お腹を押されたときの不快感の有無
- 冷えや温めた際の変化、雨の日はどうか
- ゲップの匂いはどうか
- 顔色はどうか
- 汗はでるか
- お通じはどうか
- 睡眠時間や質、ストレス環境はどうか
なども伺い、虚証か実証か、大元の原因はなんだったのかを考える。
以上のことから
今回は元々の虚証体質に加え、
ストレスや冷えにより脾胃の機能の低下が悪化し停滞。
それによる食欲不振がしばらく続き
食事がとれないことでさらに気血の生成も低下する悪循環に陥った。
胃の機能が弱ってしまい下におろすことができず滞り
みぞおちでの不快感やゲップに繋がっていると考えた。
治療プランと使用穴
脾胃の機能を高め、冷えを改善することで巡りを良くしていく。
食事をとれるようにし、陽気を高めていく。
ツボ・・・天柱・脾兪・胃兪・腎兪・足三里・合谷・三陰交・中脘・関元など
胃腸の働きは自律神経によるものでもあるため自律神経を整えてくれるツボも使用。
他覚的な足の冷えも顕著であった為、
ホットパックや赤外線を当てながら施術してお灸もしっかり行った。
2週後、2度目の来院
症状が全体的に緩和していることと生理痛が普段よりかなり少なかったとのこと。
1回でも冷えが緩和し、気血の流れがスムーズになったものと考えられる。
食事も初回時より食べられていることもよかった点。
引き続き冷えの改善と脾胃の向上に対し治療を継続している。
診断名がついて薬を処方されても、症状の改善が診られない事が一定数あると思います。
痛めた筋肉は使わないように意識することはできますが
内臓に関しては自律神経の作用で勝手に働いてしまう為
自分でどうにかしようと思ってもなかなかできない部分になります。
東洋医学的な観点からも分析して大元の原因に鍼とお灸でアプローチすることで
症状の改善がみられることもありますので
長期の症状でお悩みの方はお気軽にご相談ください(^^)/
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武蔵小杉はりきゅうここわ
