武蔵小杉徒歩4分の鍼灸治療院。首肩こり、腰痛、自律神経の乱れまでご相談下さい。

 

こんにちは(*^^*)大屋です。

今回は腱鞘炎についての当院での治療例をご紹介します。

 

腱鞘炎(ドケルバン病)について

病態

・腕や手指の腱と、それを包む腱鞘との間に摩擦が生じ痛みや炎症症状が起こる事

原因

・手指の使い過ぎ

・加齢

・女性ホルモン(主にエストロゲン)の減少

などによる

 

30代男性 デスクワーク

長年のPC作業、休日のゲーム、スマホなどにより

手首の親指側、ポコッと骨が出ている箇所が痛むとのことで来院

(解剖学的には橈骨茎状突起といいます)

痛みは両手首にでている状態、特に痛いのは右側との事(利き手)。

 

PC中はもちろんのこと、マグカップを持ったり手をついて体を支える時でも痛みがでてくるようになってしまったそうです。

 

さらには肘周りにも一瞬の鋭い痛み、前腕全体のじんわりとした鈍痛もあり

念のため頸部の動きなどもチェック、神経学的な所見も確認します。

 

痛みの出ている部分や痛みの出るタイミング等を伺い腱鞘炎と想定し治療していきます。

 

治療のポイント

・患部の炎症状態、腫れているか、熱を持っているか

・普段の作業中の姿勢はどうか、就寝中はどうか

・協力筋、拮抗筋、肩甲骨周りの筋肉や関節の動きはどうか

など、全身のバランスも確認していきます。

 

少し細かい解剖学の話・・・

人間の身体で前腕部には骨が2本あります。

肘を曲げた状態で手のひらを上に向けると

前腕の2本の骨がねじれずに並びます(前腕回外位)。

デスクワークの姿勢や料理中などで、手のひらが下に向くと

前腕の2本の骨がねじれるため(前腕回内位)

骨同士をつなぐ筋肉や関節、症状のある前腕の筋肉と似たような働きをする上腕部分(上腕二頭筋・協力筋)が微細にも緊張します。

 

その姿勢が長時間続くことによって

前腕を回内する筋肉が過緊張しすぎてしまい

手首への負担が大きくなりそれが腱鞘炎として痛みを発生させることがあります。

 

腱鞘炎は東洋医学的に

・経絡の流れが悪くなることによる痛み

・筋肉や経絡を栄養出来ず起きる痛み

なども考えられます。

痛みの出やすい親指側や肘周り、肩などは〈大腸経〉〈肺経〉などが通るため

その臓腑に対してもアプローチする事でより早い回復が見込まれます。

 

来院頻度と治療

お仕事以外でも手指を使うことが多いという特徴がありましたので

はじめは週に1度来院していただきました。

 

痛みの出る手首へは緊張緩和、炎症を鎮める目的での鍼灸

首、肩、背中などへは手首へ負担をかけないための鍼灸

 

数回の施術でペインスケールの減少、痛みの出るポイントが限局的になりました。

 

そこからさらに改善するために

痛みの出ている筋肉の他

前腕の内側(小指側)に対してもアプローチしました。

 

さらに細かい解剖学の話・・・

この患者様は脱力状態でも手首がやや小指側に倒れており(手関節尺屈位)

その状態は常に親指側の筋肉が引き延ばされているという事でもあります。

そして、逆側に位置する小指側の筋肉は微細に緊張し続いていると考えました。(関連筋)

さらに今回、上腕部で考えてみると

上腕二頭筋が協力筋、上腕三頭筋が拮抗筋となりますのであわせて施術。

 

また、前腕には肘側と手首側の上下で2つの関節があります。

その関節も前腕の回内時には関わってきますので肘周りの緊張緩和も有効かと思われます。

 

それからさらに症状は改善

仕事が忙しくても前ほどのひどい痛みがでることはなくなりました。

痛みがぶり返さないようにと、数週間に1度のメンテナンスに移行しています。

 

 

痛みの出る場所は手首でも

なぜそこに痛みが出てしまったのか、というところを考えていくことで

再発も防ぐことができ、より快適に過ごす事ができると思います。

 

どうしても仕事中が辛い・手首を使わずにはいられない、というかたは

必要に応じてサポーターや手首下のパッドなども利用してみてください。

 

 

今回は該当筋以外のところで

協力筋や拮抗筋の緊張が強すぎることによって症状が発生していましたが

手首の痛み、腕の痛みとひとことでいっても首や肩が原因であったりする場合もあります。

小さな筋緊張でもそれが長期間・長時間になると体にとっては大きな負担になります。

 

そういった症状でお困りの方は、お気軽にご相談下さい(●^o^●)

 

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