こんにちは!武蔵小杉はりきゅうここわの栗栖です。
本日は当院にいらしている方の症例のご紹介です!
以前の症例ですが、同じような症状でお困りの方のご参考になればと思いご紹介いたします。
首肩 腕の痛みと痺れ 30代 男性 デスクワーク
【症状】
右首肩から腕(前腕)の痛み。特に前腕が激痛。
じっとしていられないくらい。寝れない。
腕の痛みは4日くらい前から出現。
日に日に悪化してきいる為、来院。
【検査】
頚部後屈不能(上を向けない)。
わずかでも上を向くと腕の痛みが非常に顕著。
激痛の為、各種検査、神経学的検査は悪化の恐れがあるので、省略。
症状が悪化する動きや姿勢、逆に楽になる姿勢や動作を可能な限りチェックし、
鍼灸治療による効果が見込めそうなのか、治療の明確なポイントはどこになるのかを考察していきます。
【鑑別/分析】
・腕(肘や手首等)の可動域で腕の痛みは変わらず
・頚部の可動域と、その動きによっての神経症状の悪化が顕著なので、頚椎の末梢神経の出口部分での神経の絞扼と判断。
・疼痛回避姿勢が顕著(解剖学的に頚部での神経圧迫を少しでも和らげようと回避する姿勢が無意識に生じる事があります)。
上記のような事が起こってしまう原因はいくつかありますが、
①この患者様はデスクワークによる姿勢の影響
②背部(肩甲骨周りの脊柱等)の柔軟性の低下
③デスクワークによる股関節の可動域の低下
に初回は着目しアプローチをしました。
疼痛回避姿勢とは?
急性期や症状が非常に強い時は、無意識に痛みを避けるような姿勢をとる防御反応のひとつ。
この患者様の場合は、頚椎の神経根の圧迫をわずかでも軽減させるような姿勢(首や頭の角度)が自然とみられました。(※本症状と疼痛回避姿勢の詳細、解剖学的なメカニズムはここでお伝えするのは難しいので省略します)
【施術】
この患者様は頚部からの神経症状が非常に顕著で、横(うつぶせ)になる姿勢はかなり痛みが走っていました。
わずかでも頚椎から出ている末梢神経に負荷がかかるような姿勢や動きをとると、
腕に激痛が走るため、うつぶせと仰向けの姿勢はタオルを何重にも重ね、疾患と脊柱の構造との影響を考慮して、頚椎への負荷が少なくなるような姿勢になるように微調整しながら鍼灸施術をスタート。
・患部へのアプローチは疼痛の緩和とわずかな炎症の鎮静を目的に。
・上記①~③にアプローチ。
【施術後】
大きな変化は見られず。
神経症状と痛みが顕著で進行している症状だったため、施術で深追いしすぎないように注意。
現状、避けた方が良い動きや姿勢などを、日常生活のふとした動作と絡めてお伝えさせていただきました。
最初の3~4回は週に1回来ていただくようにお伝えする。
2回目
症状は変わらず。
前回の分析結果に大きな間違いがなさそうなので、継続治療。
3回目
右首肩の痛みと前腕の激痛の回数が少し減ってくるが痛い。
痺れは残存。初回よりは頚部の可動域が広がる。
4回目
右首肩の痛みと前腕の激痛の回数が明らかに減ってくる。
痺れは残存。
5回目
右首肩の痛み~前腕の痛みがほぼなし。
痺れは残存だがなんとなく良さそう、と。
6回目
右首肩の痛み~前腕の痛みなし。痺れ減ってくる。
7回目
2週間痛みは出ていない。良い。
痺れはやや残存。肢位によっては出る。
8回目~
良い。症状は安定。
痺れもほぼ気にならない。
来院の頻度は
この患者様は、
初診から2か月弱は1週間に1回来ていただきました。
7回目から2週間に1回。
その後、数回続けて3週間に1回、4週に1回というペースで施術。
現在もメンテナンスで月1強くらいの頻度で通っていただいております。
来院の頻度に関しましては、発症の過程や症状の経過、現在の症状により全く異なります。
首肩の痛みや腕の痛みや痺れと言っても様々
同じところが痛い、しびれる、といっても原因や体の状態は様々です。
分析を可能な限り的確に行わないと、ひどい症状の方程、良くなりません。
同じような症状でお困りの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度武蔵小杉はりきゅうここわへご相談下さい!
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