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こんにちは!
武蔵小杉はりきゅうここわの蒲谷です。

先日、久々に美術館に行ってきました。

新型コロナウイルス感染症が広がり始めてから、予定されていた展覧会などがなくなってしまったり、完全予約制で限られた予約数に抽選を申し込むも当たらなかったりとで、なんだかんだこの一年は全く足を運べませんでした。

それがようやく!事前予約も不要で素敵な作品をのんびりと見られるという情報を患者様から頂きまして、早速上野は東京都美術館に行ってきました!

私が訪れたのは『吉田博展』。

当日はお天気も良く、とても気持ちが良かったです☆

当日券も並ばずに買うことができて、わくわくどきどき♪
久々の美術鑑賞が楽しみで仕方ありません!

洋画家としての素養を持ちながら版画家として新たな境地を切り開いた吉田博さん。
これは、吉田博さんの没後70年に当たる節目に後半生の大仕事として制作された木版画が一挙公開された展示会です。

ブログでは、私のお気に入りの作品のご紹介と感想を。
実際の画は是非、会場でご覧いただければと思います♪

作品数がとても多く、これだけの作品を洋画ではなく木版画で描いたということに大変驚きました。版画というものは、私も学生時代の美術の授業で経験していますが、いくつかの型をつくり、何度か一枚の紙に摺り重ねてつくるもの。それをプロの方は平均で十数回摺ると言いますから、とんでもない労力であろうと。。。さらには、吉田博作品最大数はなんと96回の摺り重ね。驚愕でした。

そんな数ある作品の中から、展示されていた順に私の心に残る作品をご紹介します。

◆グランドキャニオン
9日間も滞在して写生を重ねた作品。吉田さんが惚れ込んだ景色なのだと伝わる作品です。

◆レニヤ山
裾野まで広がった高峰。吉田さんは高山が大好きだったようで、本格的な登山家でもあったそうです。やや赤みがかって描かれているのは夕日や朝日に照らされてなのか、はたまた手前に描かれている花との協調のためか。そんな細部に至るまで考えたくなる癒しの一枚。

◆マタホルン山
又、マッターホルンとも呼ばれる。同じ版画で昼と夜を摺り分けた版画。他にも同様に摺り分けられている作品は多くありますが、個人的にはこの作品に魅了されました。温かくも切なさも感じる作品。

◆日本アルプス十二題
登山途中の登山家たちの姿を描いていたり、登山途中に広がる景色を描いていたりと、本格的な登山家故に描けるリアリティのある作品。

◆瀬戸内海集
吉田博代表作品にも挙げられている「帆船」。この一つの版画から朝、午前、午後、霧、夕、夜と6枚に摺り分けられている。全く同じ版画を、色や少し彫り足すことで描かれているはずのこの6枚。他の5枚では描かれている左奥の船が”午後”という作品にだけ描かれていないのはなぜだろう、とこれも意味を探りたくなる一枚。

◆富士拾景の朝日
吉田博作品最大を誇る長辺が70cmを超える木版画。山桜の伐採をきっかけに計画されてつくられた作品。富士山の優美且つ大胆な主張が目を惹く作品。

◆三保
吉田博作品には数多く富士山が描かれている。この展示会でもどれだけの富士山の作品があっただろうと思うほど。その中でこの”三保”という作品が私は素朴で一番のお気に入り。

◆中里之雪
雪にけぶる樹々がとてもリアル。2色のようでグラデーションを描いているからこそのリアルなのかもしれない。吉田博異色の一作ともいわれているが、その単調な割に目を惹く雰囲気には深い何かを感じる。妙にリアルなモノクロチックで妙な魅力を醸し出す一枚。

◆フワテプールシクリとシンガポール
印度と東南アジア集の中の2作品。この2つの作品が何とも対照的な表現の仕方で、その国柄やその場の雰囲気をはっきりと伝わる作品。

◆アムリッサー
こちらもインドと東南アジア集の作品。これは彫刻そのものが展示されているような、それでいてダイナミックというよりは水彩画のような柔らかさがあって優しい素敵な作品。

これだけ紹介させて頂きましたが、これはほんの一部に過ぎません。今回の展示数の1割にも満たないのではないでしょうか。それほどに多く魅力的な作品が展示されております!

是非是非会場に足を運んでいただき、この言葉にならない魅力を体感していただきたいと思います(*^^*)

※追伸
タイトルにもあるように、吉田博作品は故ダイアナ元英国皇太子妃をも魅了しました。
これは1987年に皇室専門誌「Magesty」に掲載されたロンドンのケンジントン宮殿執務室の写真です。

ダイアナ妃が1986年に来日した際、迎賓館に画商を招き、自ら購入された作品が後ろに飾られています。是非この魅力をみなさんも♪

それでは、また(^_-)-☆

カテゴリー: ブログ

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