武蔵小杉徒歩4分の鍼灸治療院。首肩こり、腰痛、自律神経の乱れまでご相談下さい。

胃腸の健康を守る事は、心身の健康を保つこと

こんばんは、武蔵小杉はりきゅうここわの栗栖です。

暑い日が続き夏バテにより食欲が落ちてきている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

僕は、

食欲不振、胃のもたれなどは今まで一度も経験が無く、海外によく行っていた時も一度もお腹を下した事はございません(^^;笑

胃腸だけは昔からとても健康でした。

 

 

そんな私ですが、胃腸の症状の方の鍼灸施術もしっかりと行っております!

 

今回は食欲不振についてご紹介します。

 

皆さんは、今まで、胃の不調で内科や消化器内科で検査をし、

 

「特に異常は見当たらないですね。ストレスの影響かもしれないですね。」

「自律神経失調症ですね」

 

等と言われた事はありませんか??

 

 

 

昔から元気な人、力がみなぎっている人を「ガッツがある人」と言いますよね。

「ガッツ(guts)」

とは英語で腸のこと。

元気な人は胃腸が強い傾向にある、という事ですね。

これは東洋医学にも通じる考え方で、健やかな胃腸を保つことが体全体の健康を維持する上で重要とされています。

昨今、ストレス社会の日本では、ストレスを感じている方は非常に多いのではないでしょうか?

そのストレスは体にあらゆる影響を及ぼしますが、胃腸に影響し食欲不振をもたらす事が多くみられます。

食欲不振とは?

特定の食物に限らず全ての食べ物を摂取する意欲のない状態を言います。
私たちが生命活動をするためには栄養を取ることは非常に重要なこと。

食欲不振と言っても、下記のような症状を伴う方は、病気による食欲不振の可能性がある為、鍼灸施術の前に一度、内科や消化器科等のを受診をお勧めします。

  • 長期間(2週間以上)続く食欲不振
  • 著しい体重減少を伴う食欲不振
  • 食べ物を食べても味がしない
  • 高齢の方
  • 胃痛・腹痛・嘔吐・黄疸などの他の症状を伴っている食欲不振
食欲不振の原因は?
食欲不振の原因は大きく分けて4つ。
①心因性:ストレスやうつ状態による食欲不振
②機能性:胃や腸の働きの低下による食欲不振
③器質性:癌や内分泌疾患など病気による食欲不振
④薬剤性:薬の副作用によって起こる食欲不振

①心因性
心因性とは精神的なものが影響して起こるものです。
もともと“食欲”は脳の視床下部というところがコントロールし、大きなストレスやうつ状態になると視床下部の働きが乱れ、“食欲”という信号自体が発生しなくなってしまい食事が食べたくないという状態になる事があります。
さらにそのストレスやうつ状態が進行すると、食べても味がしないなどの味覚の低下まで起こる事もあります。

②機能性
機能性とは胃や腸の動きや消化・吸収力の低下などによって起こるものです。
疲れやストレスなどが続くと胃腸と関与する自律神経の働きが乱れ、胃や腸がうまく動かくなってしまいます。
また、夏バテや熱中症気味になり脱水傾向になると、消化器系にうまく血液が循環せず、動きが低下することもあります。
それらにより「食欲自体がわかない」「量が食べれない」というような状況になってしまいます。

③器質性
何らかの病気による食欲不振です。
様々な疾患でおこりますが、下記に一例を記載します。

・がん(胃がん・膵臓がん・大腸がんなど)
・ピロリ菌胃炎(いわゆる慢性胃炎)
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍
・甲状腺機能低下症
など

④薬剤性
薬剤性の食欲不振は、痛み止めの薬や抗生剤、向精神病薬や抗がん剤などの副作用で起こることがあります。

 

西洋医学的アプローチ

内臓体性反射に基づいて行います。
内臓体性反射とは、脊髄を介して起きる反射反応の一つ。
腹部や背部の筋肉に現われた筋緊張や硬結に対して鍼はお灸を行っていきます。
症状に合わせて、自律神経の乱れを整えるための治療を行っていきます。

解剖学的に体の構造を考慮し、胃腸に負担がかかるような姿勢を解消できるように全身へアプローチをします。

東洋医学と食欲不振

食欲不振は中医学では「納呆(のうほう)」や「不嗜食(ふししょく)」などと呼びます。
現代医学で言う急性・慢性胃炎、胃腸神経症、拒食症、精神疾患の一症状として現れる場合も、下記の東洋医学の考え方が参考になります。

食欲不振の5つの原因
中医学から診た時の食欲不振の代表的な原因は5つあります。
①ストレス
②食べ過ぎ
③暴飲暴食
④病後
⑤胃腸虚弱

食欲不振はこれらの原因が単独で起こる事もありますが、複数の原因が組み合わさって起こる事もあります。

①ストレス・イライラタイプ

日常のストレスにより「気」の流れが滞り、それが慢性化し、消化器系へ影響が出ると食欲不振に。

ストレス・イライラタイプの特徴
・しゃっくりやゲップがよく出る
・ストレスによって悪化する
・お腹に張り感や痛みがある
・吐き気がある
・ガスがよく溜まる
・胃もたれやムカムカもある

【改善方法】
ストレスが大きな原因の一つとなっている為、趣味などリフレッシュできる事を心がけ、場合によっては軽い運動なども取り入れて、ストレスを発散する事が大切。

②食べ過ぎタイプ

食べ過ぎにより胃腸に負担をかけ続けた事により機能が低下し、胃に内容物が停滞している状態。これにより食欲不振。

食べ過ぎタイプの特徴
・お腹の張り感が強い
・吐き気や胸焼けもある
・臭い(腐臭)の強いゲップが出る
・おならやゲップが出ると楽になる

【改善方法】
まずは、腹八分目を心がける
ゆっくり時間をかけて食べる(よく噛む)
消化の悪い揚げ物やお肉類は控えめにする
夜遅い時間の食事は避ける

③暴飲暴食タイプ

脂っこいものや味の濃いもの、甘いものやアルコールを過度に摂ると、体内に余分な水分が滞り、熱(湿熱)が生じます。それにより胃の機能が低下し食欲不振となります。

暴飲暴食タイプの特徴
・上腹部のつかえ感がある
・吐き気がある
・油物を見たり、匂いを嗅ぐだけで気持ち悪くなる
・頭や体の重だるさも感じる
・痰が多い
・便もスッキリ出ない

【改善方法】
食生活を改善させて、運動などをして体を動かす事が大事。
適度な運動をして汗をかく事で、体の余計な水分を出す事が出来ます。
おすすめの食材:キャベツ、大根、たまねぎ、白菜、きのこ類、あずき、納豆、しそ、昆布、海苔、烏龍茶、プーアル茶など

④病後タイプ

運動不足や長引く病気の後で、胃の潤いが減っている状態。
胃は内容物を消化した後、滞りなく通過させる必要がありますが、胃の潤いが不足していると中々通過出来ずに、滞ってしまいます。

病後タイプの特徴
・空腹感はあるが、食べられない
・喉は乾くが飲みたくない
・唇・舌の乾燥がある
・胃のあたりに痛みや熱感がある
・吐き気も出る

【改善方法】
食べ物に気をつけるのはもちろん必須。
他には、睡眠をしっかり取る事が大事

⑤胃腸虚弱タイプ

生物や冷たいものの食べ過ぎ、疲労、運動不足などにより胃腸の代謝機能が低下している状態です。
空腹感がなく、食べてもすぐに膨満感を生じる状態です。

胃腸虚弱タイプの特徴
・疲労で悪化し、休むと症状が軽減する
・疲れやすく、気力がない
・泥のようなベタベタした便が出る
・胃下垂もある

【改善方法】
まずは、食べ過ぎないようにする
ゆっくり時間をかけて食べる(よく噛む)
夜遅い時間の食事は避けるなど。
また、疲れてしまうくらい働いたり動き過ぎたりするのも禁物です。
日中は疲れない適度の運動をし、夕方以降は体をゆっくり休めてあげましょう

東洋医学的アプローチ

上記のタイプに合わせて適切な経穴を選択し、体が良い方向へ向かうようアプローチをします。

鍼灸治療だけではなく、日常生活での大きな影響となっている原因があれば、可能な限りその負担を減らすことができるよう、協力していただきます。
身体への日常生活でのわずかな負担の積み重ねで、長年にかけて体は影響を受け症状が出てくるので、その負担を減らすことは非常に重要だと考えています。

最後に

食欲不振は日常的によくみられる症状で気にしない方もいらっしゃると思いますが、大きな病気が原因となっている可能性もあります。
慢性的に食欲不振がみられる場合や体重減少などがある場合は、一度専門医に診てもらうようにしてみてください。
検査をしても異常が無い場合は鍼灸治療により少しずつ症状の緩和が期待できますので、お気軽に武蔵小杉はりきゅうここわへご相談下さい。

 

 


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