こんばんは、武蔵小杉はりきゅうここわの栗栖です。
季節の変わり目は自律神経の乱れが生じやすく、あらゆる症状が出てくることがあります。
今回はその中のひとつ、眩暈(めまい)についてご紹介します。
このようなことでお困りではありませんか?
- 最近、ふらつくことがたまにある
- 周囲や自分がグルグルと回るように回転するような事がある
- たまに足元がふわふわと浮いているような感覚がある
- 耳鼻科やめまい専門外来に通っているが治らない
- 朝起きるときに気を付けながら起き上がっている
- めまいの検査を病院で行ったが異常なしと言われた
上記のことでお悩みでしたら、一度「武蔵小杉はりきゅうここわ」にご相談ください。
現代医学による眩暈(めまい)
めまいは、一生のうちに経験する人は、3割程といわれています。めまいの症状や原因は人それぞれで、起こり方を大きく分類すると、3つに分けられます。
「周囲や自分がぐるぐる回る」などの症状で、急に発症し、耳鳴りや難聴、吐き気を伴う事が多い。
●浮遊性めまい
「雲の上を歩いているような」「足元がふわふわと浮いているような」感覚。
緊張性頭痛や肩こり、貧血、低血糖、循環器系疾患、また、脳卒中よるものもしばしみられます。
●失神型めまい
意識が遠のく立ちくらみや、目の前が真っ暗になる、血の気が引く、気が遠くなるなどと表現されることが多い。
眩暈(めまい)の原因
良性発作性頭位めまい症、メニエール、突発性難聴、前庭神経炎など
②脳の病気
脳梗塞、くも膜下出血、一過性脳虚血症、脳幹・小脳出血など
③その他
自律神経失調症、頚椎の不具合、起立性低血圧症、更年期障害、不整脈や血圧の異常、心因性、ストレスなど
など様々です。
特に注意を要するのが、②の脳や心血管が障害されて起こるめまいで、早い対処が必要です。
③のように、頚椎が影響をしているもの、また、ストレスをはじめとする、こころの問題でめまいに悩まされることも多くあります。
分かりやすいのは大地震の後に不安になり、揺れていないのに揺れている感覚を感じることです。ほかにもパニック障害、抑うつ、過換気症候群などがめまいを引き起こす事もあります。
鍼灸不適応のめまい
・眼振がみられるもの
・ひどい頭痛と口唇の痺れ
・ろれつが回らない
・手足がしびれる
などの症状が複数に出た場合、前述の②が疑われる為、すぐに専門医へ伺う事が必要です。
東洋医学からみた眩暈(めまい)
東洋医学・中医学では、めまいは「眩暈」「目眩」「眩冒」などと書き、『風・痰・虚』、五臓でみると『肝・脾・腎』が特に関わります。めまいの原因が脳や耳の異常ではなく、検査をしても原因が分からない場合、中医学的な考察、アプローチが特に効果的です。
当院が考えるめまいの4タイプ
②水分の代謝異常タイプ
③エネルギー不足タイプ
④老化タイプ
①ストレス・イライラタイプ
あらゆるストレスの影響により、東洋医学では『肝』の機能が異常をおこします。
その肝の機能の低下により、栄養分を体の隅々まで巡らせる機能が低下し、それが長期にわたると熱をおび(東洋医学の理論)、熱が上にあがりめまいが起こる。
特徴
・怒りっぽい
・不眠、夢を多くみる
・顔面紅潮(熱が上にあがって下りない為)
・目の充血
セルフケア
・呼吸法、リフレッシュなど
・柑橘系やラベンダーのアロマオイル
②水分の代謝異常タイプ
・日頃の疲労により消化器系の機能が低下すると水分代謝に影響
・甘い物や油物を摂りすぎる等により消化器系の機能が低下現代医学的疾患でいうリンパ水腫と同じ状態で、めまいの種類はグルグルと目の前が回転するようなめまいがみられる事が多い。
特徴
・飲酒や飲食で悪化
・食欲不振
・全身倦怠感
・足の冷え、浮腫
・雨や曇りの日に悪化
セルフケア
・運動などで汗をかく
・代謝の促進と水分の排出
おすすめの食材:きゅうり、なす、とうがん、ねぎ、白菜、あずき、黒豆、あさり、しじみ、のり、わかめなど
③エネルギー不足タイプ
このタイプは、慢性疾患のために気血を消耗している人や、吐血・下血・女性では不正出血のために出血過多になっている人にもめまいが起こります。
特徴
・症状は比較的軽め
・顔や爪の色が悪い
・食欲不振
・立ちくらみ
・動悸
・全身倦怠感 など
セルフケア
・身体を冷やさない
・疲労を溜めない
おすすめの食材:やまいも、とうもろこし、小麦、なつめ、かぼちゃ、きくらげ、サケ、ブリ、あさり、ホタテ、まぐろ、鶏肉、牛肉、卵、レバーなど
④老化タイプ
中医学でいう腎は泌尿器だけでなく、内分泌、免疫、生殖、骨や歯、耳、髪、腰などと関係し、“腎は耳に開竅(かいきょう)する”とされている。
そのため、老化や慢性的な疾病により、腎の機能は低下して骨や歯は弱くなり、尿の出方、生殖能力も弱くなります。
そして耳も、耳鳴りや難聴が起きやすくなり、耳の内耳の平衡器官が障害されるとめまいが起こりやすくなります。
特徴
・過度の房事や不眠、疲労で悪化
・手足の冷え、ほてり
・足腰のだるさ
・脱毛
・頬紅(りんごのほっぺ)
・口が渇くが多く飲めない など
セルフケア
・睡眠をしっかりとる
・過度の房事は控える
おすすめの食材・・・黒豆、くるみ、くり、クコの実、豚肉など
治療方法は?
上記4つの各タイプに適切な経穴を選択し、鍼・灸でアプローチしていきます。
東洋医学では、めまい症状でみられるほてり、食欲不振、耳鳴り、ストレス等、根本の原因に対し、「気・血・水」・「全身の臓腑」のバランスの乱れを整えることでアプローチしていきます。
適切な経絡、適切な経穴にアプローチする事により、徐々に体の状態に変化が出てくると、眩暈の症状も緩和してくると思います。
また、頚性のめまい等、西洋医学、解剖学に基づいた体の構造の不具合も調整し、めまいがでづらい体へと導いていきます。
少しでもお悩みでしたら、お気軽に当院にご相談ください。
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