こんにちは!
武蔵小杉はりきゅうここわの阿部です(^O^)
朝晩の寒さと日中の熱さと、服装選びが難しい時期になりましたね。
皆さま体調は崩されていませんか?
今回は、残尿感に悩まれている方の症例をご紹介いたします。

50代 女性
【主訴】残尿感
【経過/症状】
・数か月前から残尿感が続いている。
・膀胱炎の既往はあるが、今回の症状は膀胱炎ではないと診断された。
・病院での検査は異常なし。
・処方薬を服薬しても変化なし。
・トイレが不安で外出するのが億劫になっている。
【考察】
・これまでにも鍼灸治療後は、少し症状が軽減していた。
・忙しかったり、精神的に落ち込んだ際に、症状が再び強くなっている。
・病院での検査は異常なし。
・現在、更年期症状に対する治療を受けている。
・甲状腺疾患に対する治療も受けている。
膀胱の畜尿や排尿機能は、自律神経によって調整されています。
そのため、疲労や精神的ストレスに伴う自律神経の働きの変化が、膀胱の機能や尿意の感じ方に影響している可能性が考えられます。
また、更年期には女性ホルモンの1種であるエストロゲンが減少し、尿道や膀胱周囲の組織に変化が生じることで、頻尿や残尿感などの排尿症状が現れる場合があります。
さらに、甲状腺ホルモンも神経や筋肉の働きに関係しているため、甲状腺機能の変化が排尿機能に影響することがあります。
今回の症例では、精神的なストレスや更年期に伴うホルモンバランスの変化など、複数の要因が残尿感に関係している可能性を考えました。
【東洋医学で診る残尿感】
東洋医学では残尿感などの排尿トラブルに対して、「膀胱」だけでなく「腎」や「脾」の働きにも着目します。
「腎」は水分代謝や排尿機能、生殖機能などと深い関わりがあり、体内の水分バランスを調節する重要な役割を担うと考えられています。
また、「脾」は飲食物から「気」や「血」を生み出すとともに、水分の運搬や代謝にも関係しています。
これらの働きが低下すると、体内の水分代謝が滞り、排尿に関する不調につながると考えられています。
さらに、東洋医学では「冷え」も排尿トラブルに関係する要因の1つとされています。
実際に、残尿感などの症状を訴える患者さんの中には、足腰や下腹部に冷えがみられる方もいらっしゃいます。
そのため、鍼灸治療では身体の状態を確認しながら、冷えや筋緊張などにも着目して施術を行います。
【ホルモンと残尿感の繋がり】
〇エストロゲンと残尿感
女性ホルモンの一種である「エストロゲン」は、膀胱や尿道、膣などの健康を維持する働きがあります。
しかし、加齢や更年期などによってエストロゲンの分泌が減少すると、尿道や膣周囲の粘膜が薄くなり、乾燥や炎症が起こりやすくなります。
これらの変化は、頻尿や残尿感などの排尿トラブルにつながることがあります。
〇甲状腺ホルモンと残尿感
甲状腺から分泌される「T3(トリヨードサイロニン)」と「T4(サイロキシン)」は、全身の代謝や神経・筋肉の働きを調整しています。
甲状腺ホルモンが不足すると、重症例では膀胱の収縮機能が低下し、排尿困難や残尿感につながることがあります。
一方、甲状腺ホルモンが過剰になると、頻尿などの排尿症状が現れる場合があります。
【治療内容】
今回のケースでは、更年期や甲状腺の治療を受けていることに加え、日常の忙しさや精神的なストレスによって残尿感が強くなる傾向がみられました。
そのため、ホルモンバランスの変化だけでなく、自律神経の働きや精神的なストレスも症状に関係している可能性があると考えました。
鍼灸治療では、東洋医学的な「腎」や「脾」の働きに着目するとともに、全身の緊張を和らげ、心身のリラックスを促すことを目的に施術を行いました。
また、下腹部や腰部、下肢の状態を確認しながら冷えや筋緊張に対するアプローチも取り入れました。これまでの施術後には、一時的に残尿感が軽減することもあったため、今後も症状の変化を確認しながら施術を継続していく予定です。
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